「私の文章はつまらない…面白くない…」と感じてしまって、ブログが継続できない人っていると思います。
この記事では、個性的な文章を書く方法について紹介します。
結論からいうと、「文章に個性を出そうとしなくて良い」です。
むしろ個性を出そうとしない方が良い文章が書けます。
いきなり逆説的なことを言っているのでビックリした方もいるかもしれません。
しかし、ライターとして稼ぎたい人や、人に読まれる文章を書きたい人には、繰り返し「文章に個性を出そうとするな」と言いたいです。
個性的な文章を書きたくて苦悩している人や、自分の文章がつまらないことに絶望して手が止まってしまう人は最後まで読んでみてください。
頭のモヤモヤがパーっと晴れて、文章を書くときに悩むこと・迷うことが減るはずです。
そもそも文章における「個性」とは?
なぜ文章に個性を出そうとしなくて良いか?
それは、個性とは”出すもの”ではなく”結果として出てしまうもの”だからです。
これは堀井 憲一郎さんの『今すぐ書け、の文章法』という本で紹介されている考え方で、僕も衝撃を受けたうちの一人です。
個性とは”出すもの”ではなく”結果として出てしまうもの”。
当時ライターとして駆け出しだった僕には衝撃的で、「文章って個性的じゃなくていいんだ!」と心の底から思える納得できる内容でした。
その後、410万人が登録しているといわれているクラウドワークスで契約ランキング2位を取ることになるんですが、少なからずこの言葉に出会ったおかげだと思っています。
文章はどうか書いても個性が出る
なぜ、文章はどう書いても”個性は出てしまう”のか?もう少し深掘りしてみましょう。
「文章」というからわかりにくくなるだけで、「学校のクラスメイト」で例えてみるとわかりやすいと思います。
学校っていろんな人が集まってますよね。
個性を出そうと頑張っている人もいれば、目立たないように教室の隅っこで本を読んでいる人もいる。
学生時代を思い出せばわかると思いますが、ある程度知り合った人なら、どんな人に対しても「個性」を感じていたと思います。
なぜなら、クラスメイトの言動、仕草、気質などから、その人の個性があなたの中で形成されるからです。
バイト先だってそう。就職先だってそう。
自分が親しい人は良くも悪くも”個性的な人”なはずです。
これは文章も同じです。
一生懸命伝えようとすればその形跡が文章の「個性」として現れるし、個性を出そうと奇抜なことばかり書いていると「個性を出したそうな文章」が出来上がります。
つまり、僕らが「個性」として感じているものは髪の毛の色とか、背の高さみたいな表面的な部分だけではないってことです。
文章も同じで、目に見えない部分も含めて「個性」と感じているんですね。
文章に個性的な世界観もいらない
「文章」といってもいろいろな種類がありますが、誰かに見せるつもりのある文章に個性は必要ありません。
ましてや、文章でお金を稼ごうと思った場合、個性や独特な世界観を出そうとするとかえって邪魔になるケースがほとんど。
なぜなら大抵の場合、読者さんは文章を書いている人のファンでもなんでもないからです。
ちょっと厳しいような感じがするかもしれませんが、読者はあなたの個性や世界観に興味があるわけではないんです。
例えば、「おいしいチーズケーキの作り方」を知りたくてWeb検索したとしましょう。
ヒットしたブログを開くと、回りくどい言い回しや、その人の価値観がたらたらと分かりづらい言葉で書かれてたらどうでしょうか。
そんなもの読みたくないですよね。
逆に、クックパッドのようにシンプルに必要なものと手順が記載されている記事だったら?
「わかりやすい!」、「なるほど!」、「見やすい!」とクックパッドをお気に入り登録するでしょう。
- 読者にとって読みやすい文章とはどのようなものか?
- 読者が求めている情報は何か?
- 読者に伝えるために、どのような言葉を使えばいいか?
文章を書く側が意識するべきポイントとは「自分の個性を出すこと」ではなく「読み手を意識して書くこと」です。
誰もが個性的な文章を書ける理由
もうひとつ僕がライターとして影響を受けた言葉を紹介します。
これは『池袋ウエストゲートパーク』という小説の著者である石田衣良(いしだ いら)さんの言葉です。
とある講義で生徒から「初心者が小説を書く練習として、毎日なにをすれば良いですか?」というような質問を受けたとき、石田衣良さんはこう答えました。
自分が視ている「これが当たり前だ」という世界を、自分にとって嘘のない感じで書いてみると良いと思います。
〜中略〜
なぜなら、それぞれの人の視ているところは全然別の世界なので、その当たり前は通じないんだよね。
みんな「自分は普通でつまらない人間だ」なんていいますけど、そんなことは全然なくて、それぞれの視点で世界を切り取っているので心配はないんですよね。
つまり、僕らはそれぞれ自分の価値観(視点)で世界を視ているので、心配しなくても他人からしたら個性的ってことです。
これは小説家志望の生徒に向けられた言葉ですが、文章を書く人全般にとって何か発見のある言葉ではないでしょうか。
自分で文章を書いたことがある人だったら「自分の文章はなんてつまらないんだ」と感じたことが一度はあるはず。
でも、自分にとっての当たり前って、他人からすると当たり前じゃないことってたくさんあるんですよね。
だから、文章って自分なりに書いていれば勝手に個性が生まれてくるんですよ。
【まとめ】個性には自分で気づけないし、勝手に出る
文章でも日常生活でも「個性」は勝手に出ます。
だから、無理やり出そうとしなくて大丈夫。
「自分の文章ってつまんないな…」なんて凹まなくOK。
自分が無個性と感じてしまうのは、自分の価値観が自分にとって当たり前すぎて気づけない(個性だと思えない)からです。
文章を見た人からすると「この人の考え方参考になるな」とか「この人の価値観面白いな」って思ってもらえる可能性は十分にあります。
だから心配せずに、どんどん文章を書きましょう。
では今日はこれで。
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