ライターが報酬・単価交渉を成功させるコツ!失敗しない交渉のタイミングと交渉前の注意点

今回はライターが収入を上げる方法である、報酬・文字単価の交渉について紹介します。

「交渉をしたことがないので、どうやればいいかわからない」という人もいるのではないでしょうか。

実際にライター歴8年目の僕が交渉の際にどのような伝え方をしているか、それも例文として紹介します。

報酬や文字単価の交渉が成功すれば、いつもと同じ時間でより多くのお金が稼げるので、覚えておいて損はありません

では早速、交渉までの流れと大切なポイントを紹介します。

ライターが文字単価や記事単価の交渉をする3つのステップ

まず、単価交渉の流れについて紹介します。

最初をしくじると、交渉まで辿り着けない可能性もあるので注意しましょう。

Step1.交渉の余地があるか確認しておく

単価交渉を成功させるには、前提としてクライアントに単価アップの意思があることが大切です。

なので、契約前に将来的に単価アップの可能性があるを確認しておくことが大切。

クライアントによっては「基本文字単価1文字●円、成果に応じて●円までアップ可能」と明記している場合もあります。

もちろん、単価アップの余地が明記されていないクライアントへの交渉も可能ですが、できれば最初の契約時に確認しておきたいところです。

Step2.納品実績を蓄積する

単価アップの交渉は、基本的に納品実績を積んでから行います。

実績もないまま「単価をアップしてください」というのはNG

その後の関係性も悪くなるので、ライティングスキルに自信があっても契約直後(納品数0)の交渉はおすすめしません。

そのほか、交渉のタイミングについては後述しているので、そちらも参考にしてください。

Step3.単価の交渉をする

単価交渉の余地があり、実績を積んだら思い切って交渉に踏み切りましょう。

最初はドキドキするかもしれません。

基本的には、挨拶→交渉したい旨→理由→希望額の提示、という流れに沿って書いてみましょう。

例文は以下のような感じです。

●●様、いつもお世話になっております!

スムーズな連絡やわかりやすいレギュレーション、フィードバックでいつも気持ちよく作業させていただき、感謝しております。

つきましては、今後の依頼について、文字単価を上げてもらうことは可能でしょうか。

現在文字単価▲▲円を中心に、多くのクライアントさんからご依頼をいただいており、リソースを確保するのが難しい状況になっております。

●●様にも大変お世話になっているため、継続して依頼を頂戴したいと考えているのですが、文字単価を▲▲円まで上げていただくことは可能でしょうか。

もし▲▲円まで上げていただけるようでしたら●●様のご依頼を優先しますので、これまでどおりの本数で納品が可能です!

私ごとで申し訳ござませんが、ご検討いただけると幸いです。

ライターが単価交渉するタイミングはいつ?

単価交渉までの一連の流れを紹介しましたが、具体的なタイミングはいつごろが良いのかわからない人もいるかもしれません。

僕が意識している5つのタイミングを紹介するので、単価交渉のタイミングがわからない人は参考にしてください。

20〜30記事ほど納品したあと

20〜30記事ほど納品すれば、クライアントさんにも自分の実力が伝わっているはずです。

クライアント側からすると、ライターを募集する段階で設定している文字単価や記事単価は、予算の範囲内で最低金額であることが一般的です。

なぜなら、応募してくるライターの質がわからないからです。

主婦でお小遣い稼ぎのために片手間でやっている人もいれば、まったくの素人もいる。

なかには専業ライターとしてプロレベルの人もいます。

だから、最初は様子をみたい。

もしあなたが「この人は信頼できる!」と思ってもらえれば、クライアントさんも文字単価をアップしてでも継続してもらいたいはず。

なぜなら、「単価がアップされないなら、すみません。別の案件を受けます。」といわれると、またガチャを引かなければいけないからです。

せっかく質の良いライターを見つけたのに、手放すと次も同じレベルのライターを見つけられるかはわかりません。

だから、20〜30記事ほどクオリティの高い記事を納品して、「この人は手放したくない!」と思われれば、単価アップの希望も通りやすいんですね。

クライアントさんにとって手放したくない存在になる方法は以下の記事でも詳しく紹介しています。

ライターとして稼ぎ続けたい人は参考にしてみてください。

別の案件を依頼されたとき

同じクライアントさんから、別案件を依頼されたときも交渉できるタイミングです。

継続して執筆していると「〜さんにはこちらの案件もお願いしたいのですが、興味はありますでしょうか?」と連絡がきたります。

実際の例を紹介すると、下記のような感じです。

基本的に別件を依頼されるということは、実績もある程度あり、信頼されていると捉えて良いでしょう。

なので、「文字単価は●●円でお願いできますでしょうか。」と交渉するタイミングです。

他社からより良い条件で依頼がきたとき

他社から現在契約しているクライアントよりも良い条件での依頼がきて、リソース確保が難しいときも交渉のタイミングです。

例えば、クライアントAで文字単価1円で依頼を受けているところに、クライアントBから文字単価2円の案件が舞い込んできたとします。

両方とも1記事1万程度の案件の場合、単純計算でクライアントAでは1記事1万円、クライアントBでは1記事2万円の報酬になりますよね。

つまり、同じ文字数を書いても、文字単価が1円高いだけで報酬は2倍になるんです。

そのため、効率性を考えれば文字単価2円のクライアントを優先するほうが良い。(もちろん文字単価だけでは比較できない場合もあります)

現在他社クライアントさんから文字単価2円の依頼が多数きており、リソースの確保が難しい状況です。

つきましては、文字単価を1円から2円にアップしてもらうことは可能でしょうか。

もし2円にしていただけるようでしたら、●●さんの依頼を優先し、これまでよりも数本多く納品することも可能です!

ご検討いただけると幸いです。

といった感じで交渉することができます。

精神的・時間的な費用効果が悪いと感じたとき

ライターをしていると、たまに「もうこの依頼は受けたくないな…」、「このクライアントとは仕事したくないな…」と思うことがあります。

そのときも交渉のチャンス!

契約が終了してもいいや!という気持ちで単価交渉をしてみましょう

もし希望が通らなければ、依頼本数を減らしてもらったり、契約を終了したりして、別のクライアントを探しましょう。

精神的・時間的コストが大きいのに、単価は低いって苦痛ですからね。

ライターが単価交渉するときの注意点・知っておくべきこと

最後に単価交渉の際にライター側が注意するべきことについて紹介します。

断られる覚悟は持っておく

単価交渉は成功することもあれば断られることもあります

しかし、断られたからといってあなたのスキルや人間性に問題があるとは限りません。

単純にクライアントさんで予算の都合がつかないことが理由のケースも多くあります。

実は、「単価を上げてほしい」という気持ちを伝えただけでも、十分効果はあるんですね。

なぜかというと、予算の都合がついた時点で単価アップの連絡が来たり、より良い単価の仕事依頼がくることもあるからです。

僕も報酬には一定のハードルを設けているため、親しいクライアントさんからの依頼でも断ることがあります。

それでも信頼していただけているので、条件が合う良い案件があると優先的に連絡がくるんですね。

タイミングを間違うと契約終了になる

交渉依頼のタイミングを間違うと、契約を切られる可能性もあるので注意しましょう。

信頼がないうちや、実績がないうちに単価の交渉をすると、質の悪いライターと判断されて契約が終了になる可能性があります。

僕はそんな経験はありませんが、クライアントさんから聞いた話では、納期を守らない人や、契約して1記事も納品しないうちから単価アップの交渉をしてくるケースもあるようです。

とくに初心者ライターがこのような論外な行動をすると、仕事がなくなるので注意しましょう。

自分から契約終了を切り出す勇気を持つ

切られる覚悟ではなく、クライアントを切る覚悟を持つことも大切です。

単価が合わないなら、自分から契約を終了させることも考えましょう。

切るか、切らないかは個人の判断ですが、僕がクライアントを切る基準は下記のとおり。

  • 継続してもスキルアップできそうにない
  • 執筆・リサーチ時間に対して報酬が低い
  • リサーチや執筆が楽しくない
    (そのジャンルに興味がない)

生活できるくらいの金額を稼げるようになるまでは、自分からクライアントを切る判断をするのは難しいかもしれません。

ある程度余裕が出てきたら、自分からクライアントを切り、別のクライアントを探すという心構えを持ちましょう。

まとめ

単価交渉のスキルはライターとして持っておいて損はないスキルです。

サラリーマンでは給料の交渉などする機会がないので、最初は抵抗があるかもしれません。

はじめての交渉で何からはじめていいか、どのように伝えればいいかわからなくなったら、この記事を参考にしてください。

では今日はこれで。

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